この前、12か月点検の実習を行いました。
今回はその時のお話をします。

12ヶ月点検?24ヶ月点検?車検との違いは?

12ヶ月点検と24ヶ月点検目的はどちらも同じで車の故障を未然に防ぐために実施します。
12ヶ月点検は1年点検とも呼ばれ、1年ごとの点検です。
24ヶ月点検は2年ごとの点検で自家用車だと12か月点検の26項目に30項目が追加された全56項目を点検します。
2年ごとの点検というと車検の時に受ける方も多いのではないでしょうか。
車検時に法定点検を受けていないとステッカーに未整備と記載されます
車検は車が国の保安基準に適合しているかどうかを確認するために行われます。

点検の順番を組み立ててみる!

点検の内容は点検記録簿を元に行いますが、順番に特に決まりはありません。
効率の良く実施できるようにまずは手順を組み立てました。
通常の点検+シビアコンディションを走行していることを想定した内容です。

一通り自分で組み立ててみた後、先生の話を元に再構築します。

自分で納得できたものができ次第、実習車で実際に手順通り作業をしてみます。
大きく変えた部分は室内で点検する項目を後ろに持って行き、最後にエンジンをかけて点検するようにしました。

実習車は日産のシルビア(S15)です。

個人的にシルビアの実習は好きです笑

最初にエンジンルームを見ることにしました。

エンジンオイル、少し多く入っていました。
その他バッテリ液の量を見たり、冷却水の量を見たり

ベルトやデストリビュータを見ました。

エンジンルームを一通り見た後、OBD2で車両の確認をします。

トヨタ車用のカセットが差さっていたので日産車用にして…

ダイアグコード異常なしです!

次にリフトを上げ、足回りの点検なども入ってくるのでサイドブレーキを下げ、シフトをニュートラルにし、タイヤを外してリフトを上段にします。

下廻りはエンジン側から順番に見ると良いとのことで、エンジンの方から見ていきます。
オイル漏れなどの確認をします。

シビアコンディションなので燃料漏れの確認も行いました。
オイル漏れなどと一緒にした方が良いかなと思いまとめて確認しましたが、やってみて一緒じゃなくても良かったような気もしました。

オイル漏れの確認をしたらステアリングギアボックスの緩みの確認やプロペラシャフトの取付の確認、
ドライブシャフトのブーツの損傷確認などをしました。

だんだん時間が足りなくなってきて写真を撮る余裕がなくなってしまいました;;;
ステアリングギアボックスやロアアームなど名称はわかるけれどどれだっけという部品が多く、勉強不足を痛感しました。

下廻りが終わったらリフトを中段にして、足廻りの点検を行い、車内に入りランプ類の点灯確認など車内で行う点検、エンジンをかけて行う点検を行い終わらせました。

点検実施中も手順を確認しながら行い、改善したほうがいい部分は書き込んだりしました。
車によっても規定トルクが違ったり、部品を理解していないとスムーズに点検は行えないんだなあと思いました。
今回の実習で下廻りは特に苦手だと感じたり、ブレーキ関係はよくやるのでなんとなく要領が分かっていたりと自分の苦手分野と得意分野がはっきりと分かった感覚でした。
自分の知識不足を痛感出来て個人的にはすごく良い実習になったんじゃないかなと思います!

筆者プロフィール

イギリスパン

バイク王で働きながら整備学校に通い、二級自動車整備士を目指しています!