本格的なシーズンイン! 冬場にあまりバイクに乗らなかった方、冬期保管で全く乗っていなかった方はバイクの各部に劣化や硬化が起きているかもしれません。バイクの細かなところを簡単にリフレッシュしましょう!

1.超カンタン! 燃料タンクに入れるだけでエンジンをキレイに!


冬場は、一日の寒暖差などにより、乗っても乗らなくてもガソリンタンクの中に水がたまりやすい季節です。結露などの水滴は少しずつタンクの中を落ちていき、ガソリンの下に溜まっていきます。これが「エンジンが始動できない。アイドリングできない」といったトラブルにもなりえますので、水抜き剤を入れます。入れるだけなので超カンタンですよ。

水抜き剤にもいろいろありますが、冬場にあまり乗らなかった、全く乗っていなかった方には、燃料系統の汚れをクリーニングできるマルチクリーナーがオススメです。「パーフェクトクリーンDX」なら複合洗浄剤によりインジェクターや吸気バルブ、燃焼室などに堆積した汚れまで強力に洗浄してくれます。燃焼効率が回復するので燃費改善にも効果があります。燃料を満タンにしてからガソリン1Lに対して5~7mlの割合で注入します。


■DATA
品 名:パーフェクトクリーンDX
価 格:1,848円(税込)
用 途:4サイクルエンジン自動車用燃料添加剤(農業機械などにも対応)
    ※ガソリン・ディーゼル車兼用
容 量:300ml
URL:https://www.kure.com/product/detail.php?item_id=252

2.ゴム・プラスチック製パーツの劣化は、保護材で復活・保護!


冬場は、寒暖差に加え、紫外線が強く降り注ぐ季節です。紫外線はバイクの各部を劣化・硬化させていきますが、特に痛みやすいのがゴムやプラスチックでできたパーツです。ゴム部やプラスチック部分は黒色であることが多く、紫外線に当たり続けると、ツヤがなくなってくすんできたり、ひどくなると白色化してきます。


屋外での保管・駐車の場合、バイクカバーを使っていないと、こうした症状があっという間に進んでしまいます。劣化(張りや弾力が無くなる)や硬化(動きにしなやかさが無くなる)が少しでも見られたら、保護材を使って清浄と再保護を行い、劣化を防止しましょう。放っておくと、ゴム部がその役目を果たせなくなり、いずれはやぶれてしまいます。

■ゴム(ラバー)部の場合
硬くなってきたゴムパーツ、白くなってきたゴムパーツには定番のアイテム「ラバープロテクタント」が有効です。スプレーするだけで、ゴム(ラバー)に浸透して本来の弾力を保ち、表面にコート層を形成して劣化や汚れを防止します。他の保護材と違うのは、ゴムへの特化した浸透力で、その高い性能ゆえにオンリーワンとして愛用するユーザーが多い製品です。

■DATA
品 名:ラバープロテクタント
価 格:1,026円(税込)
用 途:ウェザーストリップ(クルマのドアのシール材)、ラジエターホースなど各種ゴム類パーツの清浄・保護と劣化防止。
容 量:300ml
URL:https://www.kure.com/product/detail.php?item_id=49

■プラスチック部の場合
プラスチックパーツも紫外線などにより劣化と硬化が進みます。ABS製の外装(カウル類)なども次第に硬くなってきて白色化し、放っておくとバリッと割れてしまいます。これを防ぐためには、プラスチックにも使用可能な保護材「クレポリメイト ナチュラル 250ml」が便利です。ウェスなどに少量を付け、表面を拭くように浸透させます。


高分子ポリマーが強力な保護被膜を作り、光沢を復活させ、長期間保ってくれます。紫外線をカットするUV吸収剤を配合しているので太陽光による色あせやひび割れから守ってくれるんです。

ゴムパーツに特化したラバープロテクタントとは違い、プラスチック以外にもビニール部やラバー部、グラスファイバーや合成皮革などにも使えるマルチな保護材です

■DATA
品 名:クレポリメイト ナチュラル 250ml
価 格:783円(税込)
用 途:自動車のダッシュボード、タイヤ(側面)、クロームメッキ部分の表面保護とつや出し等
    ※バイクのシートやハンドルグリップ、ステップ、操作レバー、操作ペダルなど滑ると危険
     な箇所、塗装面には使用しないこと
容 量:250ml
URL:https://www.kure.com/product/detail.php?item_id=124

3.その他にもリフレッシュしておきたい箇所


これまで紹介してきたメンテナンスにより、燃焼系のリフレッシュ(見えないところ)や外装・細部のリフレッシュ(見えるところ)ができることになります。ただし、バイクのメインパーツである、スチール部やアルミ部といったパーツの劣化、サビといった汚れも目立つものです。特にサビ落としは、部材によって使うべきケミカル剤も細かく分かれているので、またの機会に紹介させて頂きます。

ここでは、洗車の後に使うのに便利な汎用性の高いケミカルを紹介します。パーツクリーナーはバイクメンテナンスの必需品であり、付着したオイルの脱脂など頻繁に使うアイテムですが、効果が強ければ強いほど、プラスチックやゴム製品を傷める原因にもなります。近年のバイクは、プラスチックパーツがとても多いのが特徴で、タンクカバーやカウルのほかエンジン部にもプラスチックとの混合パーツが増えています。そんな時に、プラスチックへの悪影響を考えずに使えるのが「パーツクリーナー プラスチックセーフ」です。

強力な洗浄力とプラスチックやゴムへの安全性を両立しているため、さまざまな場所に気軽に吹きつけて、油分や汚れを落とすことができます。

■DATA
品 名:パーツクリーナー プラスチックセーフ
価 格:1,121円(税込)
用 途:自動車、オートバイ、農業機械、自転車、機械部品、工具、農機具、スポーツ用品、
    ラジコンなどの金属・プラスチックパーツの洗浄・脱脂
容 量:420ml
URL:https://www.kure.com/product/detail.php?item_id=209

いかがでしたか。今回ご紹介したアイテムを使えば、車両の細かな部分までツヤが甦り、新車のような雰囲気になりますよ。ぜひ、キレイなバイクでツーリングに出かけてください。

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筆者プロフィール

田中淳磨

二輪専門誌編集長、二輪大手販売店、官公庁系コンサルティング事務所等に勤務ののち二輪業界で活動するコンサルタント。二輪車の利用環境改善や市場創造、若年層向け施策が専門で寄稿誌も多数。