お子様がいらっしゃるライダーの方であれば、一度は「我が子とツーリングに行けたらなあ」と憧れをいだいたこともあるのではないでしょうか。「親子タンデム(=子供と2人乗り)」は、親子でひろびろとした場所へツーリングに行き、のびのびと子供を遊ばせられるため、人の密集を避けたコミュニケーションとしても今注目されています。そうはいっても実際は「何からはじめたらいいのか?」「子供はどう思っているんだろう?」など、ハードルを感じてしまうのも正直なところ。

この記事では、これから親子タンデムを始めたい方への第一歩として、楽しく安全に始めるためのコツや注意点を、親子タンデムの第一人者であるフリーライター村上菜つみさんへインタビューした様子を前編後編に分けてご紹介します。

インタビュアーは、「パパツー(=パパとツーリング)プロジェクト」を推進するバイク王イメージキャラクターのつるの剛士さんです。ゲストと一緒に終始明るく盛り上がったインタビュー内容を会話形式でお伝えします。

「#パパツー」プロジェクトとは
「パパと楽しむツーリング」のこと。
バイクといえば父親が一人で楽しむものというイメージが大きいと思いますが、親子が一緒に楽しむこともできる素敵な乗り物です。
また、父子だけにとどまらず、全ての親子に贈るメッセージでもあります。家族のかけがえのない思い出となり、バイクの楽しさが永い世代へと受け継がれていくことを願って、私たちはこの活動を全国に広げていきたいと考えています。

ご参加いただいた皆様

2020年11月13日(金)につるの剛士さんのYouTube「つるの剛士の乗るのたの士」にて「オールスター感謝祭 バイク大運動会&YouTube生配信」を実施いたしました。
今回の村上さんへのインタビューには、イベントのゲストだった「ノッチさん」「神社ライダーこと佐々木優太さん」のお2人も「親子でバイクを楽しむコツならぜひ聞いてみたい!」とご参加いただいています。

村上菜つみさん

プロフィール
Natsumi Murakami (二輪モデル/モーターサイクルジャーナリスト)
ツーリング雑誌の編集を経て、二輪媒体を軸に活動。長年の自走取材で培った全国各地のツーリング情報を基に、「読んで役立つ旅情報」やマシンインプレ・用品インプレなどを二輪各誌、Web、SNSで配信中。
〇FB:facebook.com/natsumi0606
〇Instagram:instagram.com/mi_natsu66/
〇Youtube:「あの空を君に」で検索

ノッチさん

つるのさんより「今回はアメリカからいらっしゃいました・・・バラクオバマさんです!」と紹介され、「パパツー!YES!WE!CAN!」と、さすがサービス精神旺盛です。12歳と7歳のお子様がいらっしゃいます。ノッチさんがバイクに乗る姿をかっこいい!と言ってくれているとのこと。

佐々木優太さん

つるのさんから「神社ライダー佐々木さん!」と紹介された神社巡拝家/シンガーソングライターの佐々木優太さん。神社ライダーと呼ばれた理由は、なんとバイクで回った神社の数が1万5千!参拝のときは必ず下駄に履きかえるとのこと。愛車はSR400。7歳と3歳のお子様がいらっしゃいます。

インタビュアーのつるの剛士さん

まず第一に、家族からの同意を得る

つるの:さっそくですが、親子タンデムの第一歩は何から始めれば良いでしょうか?
村上:はい。親子タンデムという新しい世界に、かわいい我が子とふたりで旅立つと思えば希望に胸も膨らみますよね。でも、奥様やおじいちゃん、おばあちゃんは「大丈夫かな…」と心配になることも確かです。
そのため、子供をバイクに乗せる前には必ず「子供とバイクに乗りたいんだけど、どう思う?」と家族に相談してから始めましょう。まずはそれが楽しいタンデムライフの第一歩だと思います。
つるの:やっぱり、家族の同意は必要ですよね。
ノッチ:我が家も子供に「乗る?」と聞いても「乗りたくない」と言われていた時期がありました。そのときは、乗りたくなるまで待ちました。

佐々木:これから子供と乗ろうと思ってましたが・・・盲点でした。ここがスタートなんだと、あらためて気づかされました。
つるの:これはもう、親子タンデムをはじめる大前提ですよね。村上さんは、息子さんをバイクに乗せる前はどう思っていたんですか?

村上:実は私は最初、反対をしていました。息子はもともと身体が弱かったので、ケガひとつさせたくないと思っていたんですね。でもある日、いつまでも赤ちゃんだったと思っていた息子が、自転車に立ち乗りとかをして逞しく育っている姿を見て「(バイクにも)乗せてあげたいな」と思うようになりました。そこから、家族ひとりひとりに「楽しく、安全にやるから」と息子をバイクに乗せていくことを相談していきました。
つるの:そうだったんですね。パパの立場からすると、ママがバイクに興味を持ってもらえるのは嬉しいことですね。ノッチさんの奥様はバイクに乗るんですか?

ノッチ:奥さんは乗らないですが、夫婦でタンデムはするんですよ。ちなみに、5年前にふたりでバイクに乗って映画を見に行きまして。
つるの:はい。
ノッチ:帰りにレストランでギョーザを食べていたらバイク盗まれました。
つるの:ちゃんとオチがあるんですね。ありがとうございます。

次は子供の気持ちを訊いてみる

つるの:家族の了承を得ることができたら、次はなんでしょうか。
村上:次は子供にも「2人でバイクに乗りたいんだけど、どう思う?」と伝え、子供の気持ちも確認します。子供の気持ちを確認しないまま「いいから乗って」と押しつけがましくなってしまうと、子供の気持ちも引いてしまいますよね。

つるの:そうですね。バイクに慣れない子供からすれば、バイクって音もうるさいし、怖いと感じる子供もいると思います。我が家は音が静かめのスクーターに乗せることから始めました。
村上:いいですね。たいていの子供は、バイクに乗っているパパママのことを「かっこいい」と思ってくれています。しかし、もちろんそうではない子供もいます。もし苦手意識がある場合、初めの体験として、まずは車体を停めた状態でタンデムシートに乗せるところから始めると良いですよ。
佐々木:なるほど。まさに、自分だけがやるぞっ!て前のめりになっていたので、子供の意見を聞くという発想はなかったで。聞けて良かった。

タンデムに必要な用品を調べて揃える

村上:家族の理解を得たら、次はいよいよ安全に乗るための用品を揃えてあげましょう。グローブ、シューズ、ヘルメット、ウエアなどが最低限必要です。ちなみに、つるのはどうされていますか?
つるの:長袖を着せて、ブーツを履かせています。ヘルメットはフルフェイスを嫌がるんですよね。なので、ジェットヘルメットにしています。子供用のバイク用品って数が少なく、はじめは見つけられなくて大変でした。
村上:そうなんですよね。ウエアやシューズなどはラインナップも少ないので、私はグローブは自転車用を代用したり、シューズはハイカットのスニーカーを履かせています。ヘルメットは、アライで子供用のヘルメットを発売しています。レースにも使用できる安全性が高いヘルメットなので、もし転んでしまった場合もしっかりと頭を保護してくれます。

SZ-LIGHT/アライヘルメット
https://www.arai.co.jp/jpn/xxljr/s_li_t.htm

つるの:あと必ずタンデムベルトもつけています。子供って意外とバイクで寝てしまうんですよ。その点はタンデムベルトをつけていると、かなり安心できますね。
村上:そうなんですよ。私も子供が寝始めたら、太ももを揺らしたり、腕を回し直したりして起こそうとするのですが、それでも子供って寝てしまうんですよね。寝ると、身体が横にずり下がってしまってとても危険なので、タンデムベルトは必須ですね。

タンデムツーリングベルトTB/タンデムライダーズ
http://www.tandem-riders.com/

つるの:あと「楽しさ」の面では「インカム」がとても良いですよね!リアルタイムで話せると楽しさが違います。これをつけてから、子供から「また行こうよ!」と言われる機会も増えました。

B+COM(ビーコム) / SYGN HOUSE
https://sygnhouse.jp/products/bcom/

前編まとめ

親子タンデムを始める第一歩として、ご家族の理解やお子様の意思を最優先に考えること。あらためてその大切さを知ることができました。

✔ まず第一に、家族からの同意を得る。
✔ 次は子供の気持ちを訊いてみる
✔ タンデムに必要な用品を調べて揃える

ここまで整ったらあとははいよいよ親子タンデムで楽しいツーリングに走り出すだけ!

・・・と思いがちですが、お子様にバイクを好きになってもらうには、大人のタンデムとは違った気配りをしてあげることが重要です。

後編では、バイクに乗る前やバイクが走り出してからなど、最後までお子様が安心してタンデムを楽しめるコツと注意点をお届けします。

後編ダイジェスト

✔ 指示は目視で確認しながら。
✔ バイクの挙動を説明しておく。
✔ 走り出したら、常にコミュニケーションを取る。
✔ 常に子供の気持ちや体調に気を配る。
✔ 安全な場所で確実な意思疎通を。
✔ つるの家の御用達!キッズバイクも登場!

以上の6つを細かく丁寧に、ボリューム満点で教えていただきます。
事前に知っておくことで、より安全に末永く親子でバイクを楽しんでいきたいですね!ぜひお楽しみに!

後編は3月6日公開予定です。

ご家族の理解を得たあとは、楽しい親子タンデムやキッズバイクで、バイクライフの楽しさをどんどん広げていきたいですね!

キッズイベント準備中!

バイク王では、これから親子でバイクを始めたいご家族を応援するため、2021年4月頃にキッズイベントを現在準備中です。

※画像内容と実際のイベントは異なります。

筆者プロフィール

Bike Life Lab supported by バイク王

~バイクがあれば もっと楽しい~
すべてのライダーに贈るバイクコンテンツサイト「Bike Life Lab」では、お役立ちコラムからおすすめバイクロード、Bike Life Lab研究員によるお楽しみコンテンツまで幅広く掲載中。