フィーチャーバイク – YZF-R25
公開日:2017.04.26 / 最終更新日:2020.04.07
日常もスポーツもOK
トータルバランスが光る250
2008年に登場したカワサキのニンジャ250を皮切りに250ccロードスポーツの人気は俄然、高まっていった。2011年にはホンダが単気筒+フルカウルのCBR250R、2012年にはスズキが並列2気筒ネイキッドのGSR250と新型を投入。残るヤマハの動向に注目が集まっていた2013年、秋の東京モーターショーで「R25」という名称の参考出品車が発表される。YZF-R直系のフルカウルに身を包んだレーサーの姿に、新開発の並列2気筒を搭載しており、多くの注目を集めた。
そして2014年7月、待望の市販版「YZF-R25」がインドネシアで発売開始。同年12月から国内で導入がスタートした。
一見、尖ったスーパースポーツに見えるが、開発コンセプトは「毎日乗れるスーパーバイク」。ニンジャ250と比較すると+5psとなる36psと、6kg軽い166kgの車重(非ABS車)を達成し、当時のクラス最強スペックを誇る。市販車250ccで争うアジア選手権AP250では、2016年のチャンピオンに輝くなどレースでのポテンシャルも十分だ。その一方、低中速域が扱いやすく、反応が素直。走行中の安定感も高く、街乗りからサーキットまで万人が幅広く楽しめるキャラクターとなっている。そして、躍動感あふれるデザインも大きな魅力の一つ。例え速く走らなくともスポーティな雰囲気に浸りつつ、オールマイティに活躍できる1台だ。
型式、年式ごとの特長
YZF-R25

車体は、軽量&スリムなスチール鋼管トラスフレームを新設計。ライバルより太い高剛性なφ41mm正立フォークに、リンクレスのリヤショックを組み合わせる。ABS仕様も用意。製造はインドネシアで行う。
全長(mm) | 2,090 |
全幅(mm) | 720 |
全高(mm) | 1,135 |
シート高(mm) | 780 |
軸距(mm) | 1,380 |
車重(kg) (ABS) | 166 (168) |
エンジン | 水冷4スト並列2気筒 |
排気量(cc) | 249 |
最高出力 | 36ps/12,000rpm |
最大トルク | 2.3kg-m/10,000rpm |
タイヤ | F=110/70-17 R=140/70-17 |
YZF-R3

全長(mm) | 2,090 |
全幅(mm) | 720 |
全高(mm) | 1,135 |
シート高(mm) | 780 |
軸距(mm) | 1,380 |
車重(kg) | 170 |
エンジン | 水冷4スト並列2気筒 |
排気量(cc) | 320 |
最高出力 | 42ps/10,750rpm |
最大トルク | 3.0kg-m/9,000rpm |
タイヤ | F=110/70-17 R=140/70-17 |
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■筆者プロフィール

沼尾宏明
1995年から2輪雑誌編集部に勤務し、後にフリーランスとして独立。
モットーは締め切り前納品で、旧車から最新の法改正、用品に至るまでジャンルを問わず幅広いバイク関連の知識を持つ。
1年半に及ぶユーラシア大陸横断という異色の経験もアリ。
1971年生まれ。