今月のフィーチャーバイク

yzf-r25

日常もスポーツもOK
トータルバランスが光る250

2008年に登場したカワサキのニンジャ250を皮切りに250ccロードスポーツの人気は俄然、高まっていった。2011年にはホンダが単気筒+フルカウルのCBR250R、2012年にはスズキが並列2気筒ネイキッドのGSR250と新型を投入。残るヤマハの動向に注目が集まっていた2013年、秋の東京モーターショーで「R25」という名称の参考出品車が発表される。YZF-R直系のフルカウルに身を包んだレーサーの姿に、新開発の並列2気筒を搭載しており、多くの注目を集めた。
そして2014年7月、待望の市販版「YZF-R25」がインドネシアで発売開始。同年12月から国内で導入がスタートした。

一見、尖ったスーパースポーツに見えるが、開発コンセプトは「毎日乗れるスーパーバイク」。ニンジャ250と比較すると+5psとなる36psと、6kg軽い166kgの車重(非ABS車)を達成し、当時のクラス最強スペックを誇る。市販車250ccで争うアジア選手権AP250では、2016年のチャンピオンに輝くなどレースでのポテンシャルも十分だ。その一方、低中速域が扱いやすく、反応が素直。走行中の安定感も高く、街乗りからサーキットまで万人が幅広く楽しめるキャラクターとなっている。そして、躍動感あふれるデザインも大きな魅力の一つ。例え速く走らなくともスポーティな雰囲気に浸りつつ、オールマイティに活躍できる1台だ。

型式、年式ごとの特長

  • YZF-R25

    ヤマハの250ロードスポーツとしては、1996年発売のルネッサ以来、実に久々の新作となるYZF-R25。180度クランクのDOHC4バルブ並列2気筒は新設計で、軽さや冷却性能に優れたオールアルミのDiASilシリンダーを同社の2気筒で初採用した。ボア×ストロークは60×44.1mmとなり、ややロングストローク気味の扱いやすい特性としている。さらに180度クランクと1軸バランサーを採用。不快な振動を消しつつ、エンジンを回した際に高揚感のあるフィーリングを実現した。
    車体は、軽量&スリムなスチール鋼管トラスフレームを新設計。ライバルより太い高剛性なφ41mm正立フォークに、リンクレスのリヤショックを組み合わせる。ABS仕様も用意。製造はインドネシアで行う。

  • YZF-R3

    YZF-R25をベースに排気量をアップした上位モデル。国内には2015年4月に登場した。カム直押しバルブやアルミ鍛造ピストンを備えたR25譲りの心臓部は、ボアを8mm拡大し、320ccに増強。車重はわずか1kg増の169kgとしながら、42psをマークする。同時に中低速トルクが豊かになったため、街中で一段と乗りやすく、高回転域のスポーツ性が向上。一般的な400ccフルカウルより20kg以上軽い上に、同等のパワーを発生する新種のミドルクラスだ。国内仕様はABSが標準装備となる。

主要諸元

全長(mm) 2,090
全幅(mm) 720
全高(mm) 1,135
シート高(mm) 780
軸距(mm) 1,380
車重(kg) (ABS) 166 (168)
エンジン 水冷4スト並列2気筒
 排気量(cc) 249
 最高出力 36ps/12,000rpm
 最大トルク  2.3kg-m/10,000rpm
 タイヤ  F=110/70-17 R=140/70-17

※2014~2017モデル