今月のフィーチャーバイク

MT-07

間口が広く、奧は深い
21世紀の新スタンダード

リーマンショックなど世界不況の影響で長らく新機種をリリースしてこなかったヤマハが、2014年に入って快進撃を始めた。その原動力となったモデルがMTシリーズである。
MT-07は、MT-09に続く新生MTの第2弾として、2014年8月に国内デビュー。スパルタンな特性の3気筒を搭載するMT-09に対し、扱いやすい並列2気筒688ccやスリム&コンパクトなシャーシで登場した。

開発コンセプトは、「Sports Passion MC with Smart」。スキルや経験を問わず、誰もがバイク本来の楽しさを味わえることを重視した。特にこだわったのは加速感で、日常的に多用する中低速域では粘り強く、高回転域ではパワフルに伸び上がる。レスポンスに唐突感がないため、ビギナーでも臆することなく積極的にアクセルを開けられるのが愉快。しかも車重は、179kg(STD)と400クラス並みに軽い。ステージを問わず、人車一体感と自由自在なハンドリングが味わえるため、初心者はもちろん、ベテランのハイレベルな走りにも応えてくれる。

さらに、「クールアーバンスポーツ」をコンセプトとするデザインも見事。各部の質感にこだわりつつ、リーズナブルな価格も実現している。その甲斐あって、2015年の大型2輪(401cc以上)で新車販売台数1位を記録するベストセラーとなった。まさにヤマハ入魂の新世代スタンダードモデルである。

型式、年式ごとの特長

  • MT-07/A

    新生MTシリーズ第1弾としてMT-09が2014年4月に発売。その4か月後、早くもMT-07がリリースされた。スロットル操作に忠実なトルクを発生するクロスプレーンコンセプトに基づき、270度クランクの並列2気筒668ccを完全新設計。鋼管バックボーンフレームも新作で、剛性と強度が必要な部分をエンジン側に設定することにより軽量スリムかつ、しなやかな特性としている。スタンダード仕様のほか、ABSモデルも設定する。
    登場2年目の2015年モデルでは、マットシルバーをベースにヤマハらしいレースブルーを組み合わせた車体色を追加。2016年には、マットシルバーのタンクにグラフィックをあしらったほか、黒塗装のセンターカバーなどを採用したレッドを投入した。

主要諸元

全長(mm) 2,085
全幅(mm) 745
全高(mm) 1,090
シート高(mm) 805
軸距(mm) 1,400
車重(kg) (ABS) 179 (182)
エンジン 水冷4スト並列2気筒
 排気量(cc) 688
 最高出力 73ps/9,000rpm
 最大トルク  6.9kg-m/6,500rpm
 タイヤ  F=120/70ZR17 R=180/55ZR17

※2014~2017モデル