今月のフィーチャーバイク

RG400Γ

RG400Γ

実直に造り込んだ
公道のためのFUNスポーツ

RG400Γ

スーパースポーツのネイキッド版であるストリートファイターが各社から発売され、人気を博していた2015年。沈黙を守っていたスズキがついに動く。GSX-S1000と、そのフルカウル版である同Fをリリースしたのだ。満を持して投入しただけあり、その完成度は高かった。
145psをマークする998cc水冷直4は、当時最新の2015年型GSX-R1000ではなく、敢えて2005~2006年型(K5、K6)をベースに選択。これは、様々なエンジンを試した結果、ロングストロークで低中回転域の扱いやすさに定評があったためである。
内部パーツは、ほぼ全てを新設計とし、中低速寄りに最適化。最新の解析などで従来より軽量化したパーツもあった。3モード+オフが選べるトラクションコントロールを追加したほか、官能的なサウンドにも徹底的にこだわっている。
さらにアルミフレームを新設計。最新の解析手法で安定性のために縦剛性をキープしつつ、適度にねじれる横剛性を実現した。足まわりはフル調整式のKYB製φ43mm倒立フォーク、およびリンク式モノショックを採用。GSX-SとFで各々専用セッティングを採用しており、Sは軽快性、Fは高速域での安定性を重視した設定と作り分けている。
エンジンも車体も、全て地道にテストを重ねて導き出した解答となる。

走りは実にエキサイティングだ。低中速域から鋭いレスポンスを示し、7000rpm以上で特に刺激的な加速を見せる。音質を含め、「速さ」の感覚は相当なものだ。ともにハンドリングは1000ccクラスとは思えないほどヒラヒラ軽快で、ライン取りも自由自在。特に足がよく動くSは、クイックな走りや低速のタイトコーナーが得意だ。Fは高速クルージングや高速コーナーでの安定性に一段と優れ、疲れにくいのもいい。
ライバルと比べ、かなりスポーティさに割り切った性格を持ち、乗っていて飽きることがないGSX-S1000/F。スズキらしい、マジメな造り込みに好感が持てるバイクだ。

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型式、年式ごとの特長

GSX-S1000/F(2015~)

GSX-S1000
S、Fとも2015年7月に同時デビュー。コンセプトは「The spirit of GSX-R ready for street」で、「加速した時の高揚感」「軽快感と安定感が高次元でバランスしたハンドリング」を目指して開発された。GSX-R1000のエンジンをベースに大幅な改良を施し、専用シャーシも採用。R1000と共通なのはスイングアーム程度という力の入れようである。
ともにレンサル製バーハンドルを装備し、自然なライポジで走りを楽しめる。
カウルレスのSは、車重がFより5kg軽量で異型1眼ヘッドライトを採用。Fは、防風性に優れたフルカウルを与え、2眼ヘッドライトを持つ。
ともにデザインは「Crouching Beast」(獲物を狙う野獣)がモチーフ。Sはヘッドライト下にキバをモチーフにしたLEDポジション灯も備えている。
2017年型でエンジンを平成28年環境規制に適合しつつ、3ps&0.2kg-mアップ。スリッパークラッチを追加した。
全長(mm) 2,115
全幅(mm) 795
全高(mm) 1,080[1,180]
シート高(mm) 810
軸距(mm) 1,460
車重(kg) 209[214]
エンジン 水冷4スト並列4単気筒
排気量(cc) 998
最高出力 145ps/10000rpm
最大トルク 10.7kg-m/9500rpm
燃料タンク容量(L) 17
タイヤ (前)120/70ZR17 (後)190/50ZR17

※2015年型GSX-S1000 []内はGSX-S1000F

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■筆者プロフィール

沼尾宏明
1995年から2輪雑誌編集部に勤務し、後にフリーランスとして独立。
モットーは締め切り前納品で、旧車から最新の法改正、用品に至るまでジャンルを問わず幅広いバイク関連の知識を持つ。
1年半に及ぶユーラシア大陸横断という異色の経験もアリ。
1971年生まれ。