今月のフィーチャーバイク

スズキらしさが光る質実剛健ツアラー

バンディットは、1989年に産声を上げたスズキ伝統のネイキッドシリーズ。バンディット1250は最後発となるモデルで、2007年に登場した。ルーツは、1995年デビューのGSF1200だが、並列4気筒エンジンは油冷1156ccから水冷1254ccに強化。同時にFIを採用し、低回転域から扱いやすいフラットなトルク特性を獲得している。
車体は、日本製ネイキッドらしい鋼管ダブルクレードルフレームながら、ライバルがリヤにツインショックを採用するのに対し、モノショックを備えるのが特徴。スタイルより快適性や高速域の安定性を重視した選択と言えるだろう。
現にハンドリングはナチュラルそのもの。ジェントルなエンジン特性と相まって自然に舵角がつく。また、コーナリング中の安定感も抜群で、ギャップを拾っても柔軟な足とフレームが吸収し、狙ったラインをトレースできる。

そして、何より得意なのが高速道路のクルージング。6速がハイギヤードのため、静粛性と燃費が優秀で、坦々と結構なペースで移動できる。走り自体はしっとり落ち着いており、全てが疲れにくさにつながっている。また、タンデムでの居住性も良好。ライダーも一人乗りにかなり近い感覚で操れる。良好な足着き性と素直なハンドリングにより街乗りも得意。派手さはないものの、堅実で速い。まさにスズキらしさに溢れたネイキッドである。

型式、年式ごとの特長

  • 2007年、バンディット1200が1250に進化。エンジンの水冷化と同時に、自然に反応するデュアルスロットルバルブ付きのFIを採用し、フレームも強化した。最高出力は100ps、最大トルク10.9kg-mはわずか3500rpmで発生し、走りは力強い。体格に合わせてシート高を2段階(790/810mm)に手動調節できる可変シート高機構など、ライダー思いの装備も。無印はネイキッド、Sはハーフカウル仕様となる。
    2010年にはフルカウル仕様のFを追加。2015年にSのカウル形状を変更し、ラジエターサイドにかけてフェアリングを延長。一段と高速時の快適性を高めた。なおABSは2007モデル以来、全車に標準装備。既に生産終了がアナウンスされている。