今月のフィーチャーバイク

“250スーパーNK”という新時代の開拓者

「ストリートファイター」は、スーパースポーツをベースに、戦闘的なネイキッドスタイルに仕上げたカテゴリーである。元々は1990年代、欧州でカスタムのトレンドとして生まれ、2000年代には、「スーパーネイキッド」とも呼ばれるようになった。その代表格が2003年にデビューしたカワサキのZ1000。過激なデザインとシャープな走りで欧州を中心に人気を博し、ストファイを一気にメジャーな存在に押し上げた。
その10年後にあたる2013年4月、Z250がデビューを果たした。ヒット作となったZ1000の弟分として、既にZ750、Z800が登場していたが、この波が250クラスにまで波及した格好である。当時、スーパーNKと言えば、600cc以上が主流で、250クラスは貴重。後年、CB250FやMT-25などのフォロワーが生まれたが、Z250が“250スーパーNK”の先鞭をつけた。フルカウル250ブームを作り上げたニンジャ250に続き、カワサキがまたも新たなトレンドを生んだのだ。

ベースモデルは、2012年に登場した2世代目のニンジャ250。Zシリーズのデザインを受け継ぎ、筋肉質なフォルムが特徴となる。走りは、ニンジャ250に輪をかけて軽快。水冷並列2気筒は、必要十分な低中速トルクを発揮し、7000rpm以上でさらに伸び上がる。キビキビしたハンドリングも魅力的だ。ハンドルがニンジャのセパレート式からワイドなバータイプに変更されており、思い通りに170kgの軽い車体を振り回せる。高速コーナーでも車体は安定しており、高速道路のクルージングも得意。同時に上体が起きたライディングポジションを獲得し、リラックスして走りを楽しめる。
Z250は、ニンジャ250より一層、気負わずに乗れて軽快。そしてストリートに似合うワルっぽいスタイルがアピール度抜群。激戦区の250市場において、ビギナーからベテランまで満足させてくれる、実に魅力的なスーパーNKだ。

型式、年式ごとの特長

Z250 2013~2017

ニンジャ250譲りのエンジンと鋼管トレリスフレームを採用。キャスターは1度立った26度となり、トレールも11mm短縮したことで、より俊敏なハンドリングを実現している。サスセッティングは、市街地走行を含めた幅広い使い方を想定し、若干ソフトな方向に変更された。
コンパクトなヘッドライトはZ800と似たツリ目1眼で、メーター下の別体式ウインカー、エッジの利いたZ型サイドカウルやテールカウルもシリーズ共通だ。
2015年5月のマイナーチェンジでABSとアシスト&スリッパークラッチが標準装備となり、車重は2kg増の170kgに。なお、Z250SLは、Z250と同様のデザインに水冷単気筒を搭載。70~80年代に空冷2気筒のZ250FTと呼ばれるモデルが存在したが、現代版Z250との関連性はない。
全長(mm) 2,015
全幅(mm) 750
全高(mm) 1,025
シート高(mm) 785
軸距(mm) 1,410
車重(kg) 168(装備)
エンジン 水冷4スト並列2気筒
排気量(cc) 248
最高出力 31ps/11,000rpm
最大トルク 2.1kg-m/8,500rpm
燃料タンク容量(L) 17
タイヤ (前)110/70-17 (後)140/70-17

※2013年型

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■筆者プロフィール

沼尾宏明
1995年から2輪雑誌編集部に勤務し、後にフリーランスとして独立。
モットーは締め切り前納品で、旧車から最新の法改正、用品に至るまでジャンルを問わず幅広いバイク関連の知識を持つ。
1年半に及ぶユーラシア大陸横断という異色の経験もアリ。
1971年生まれ。