今月のフィーチャーバイク

気分も走りも軽快&フリー

2014年にBMW・RnineTが登場して以来、レトロ系のバイクをモダンに再構築した「ネオクラシック」ブームが一段と加速した。翌年、ついにドゥカティが、このジャンルに新作の「スクランブラー」を引っ提げて参入した。
ドゥカティは、スポーツモデルのイメージが強いメーカーだったが、スクランブラーは、ハードルが低く、自由なライフスタイルを提案するマシンとして誕生。1962~1974年に生産され、人気を博した「スクランブラー」の車名とデザインをリスペクトしており、遊び心のあるフォルムや金属の質感を活かした細部が特徴となる。エンジンは、往年のスクランブラーが単気筒なのに対し、空冷Lツイン803ccを搭載。バリエーションも豊富で、最もベーシックな「アイコン」をはじめ、スポークホイールの「アーバンクラシック」や「アーバンエンデューロ」、ダートトラックレーサー風の「スクランブラーフルスロットル」などをラインナップ。これはスクランブラーの自在なカスタム性を物語っている。

走りはとにかく気軽さが魅力だ。幅広のアップハンドルと前寄りのステップで開放感抜群。さらに車体が186kg(アイコン)と400cc並みに軽量コンパクトのため、気負わず走り出せる。それいでいてドゥカティらしい元気さや荒々しいエンジンフィーリングを秘めており、走っていて飽きないのだ。ブロックパターンの太いタイヤながらハンドリングは自然で、峠道も軽快。フラットダートでは安心感があり、通勤やツーリングの途中で思いのままに脇道に入る、なんて遊び方もできる。
リリース以降、大ヒットを飛ばし、現在ではドゥカティの主力モデルにまで成長。2016年には400cc版のSixty2、2018年には1100も追加され、スクランブラー独自の世界観は拡大し続けている。

型式、年式ごとの特長

スクランブラー アイコン(2015年式~)

専用設計のトレリスフレームに、モンスター796ベースの空冷Lツイン+6速ミッションをストリート向けにリセッティングして搭載。ティアドロップタンクにテールを切り詰めたデザインが、ポップかつ軽快感を演出している。アイコンは、V字型のワイドなバーハンドルや、フロント18&リヤ17インチのアルミキャストホイール、LEDリングライトが特徴。タンクのアルミ製サイドパネルは着脱式で、自在にカスタマイズ可能だ。
2017モデルとして、60年代ブリティッシュ風の「カフェレーサー」、アップフェンダーと専用ロングサスで固めた「デザートスレッド」も登場した。
全長(mm) 2,100
全幅(mm) 845
全高(mm) 1,150
シート高(mm) 790
軸距(mm) 1,445
車重(kg) 186(装備)
エンジン 空冷4ストL型2気筒
排気量(cc) 803
最高出力 73ps/8,250rpm
最大トルク 6.8kg-m/5,750rpm
タイヤ (前)110/80R18 (後)180/55R17

※2015年式 スクランブラー アイコン