フィーチャーバイク -スクランブラー アイコン-
公開日:2018.05.16 / 最終更新日:2020.04.07
気分も走りも軽快&フリー
2014年にBMW・RnineTが登場して以来、レトロ系のバイクをモダンに再構築した「ネオクラシック」ブームが一段と加速した。翌年、ついにドゥカティが、このジャンルに新作の「スクランブラー」を引っ提げて参入した。
ドゥカティは、スポーツモデルのイメージが強いメーカーだったが、スクランブラーは、ハードルが低く、自由なライフスタイルを提案するマシンとして誕生。1962~1974年に生産され、人気を博した「スクランブラー」の車名とデザインをリスペクトしており、遊び心のあるフォルムや金属の質感を活かした細部が特徴となる。エンジンは、往年のスクランブラーが単気筒なのに対し、空冷Lツイン803ccを搭載。バリエーションも豊富で、最もベーシックな「アイコン」をはじめ、スポークホイールの「アーバンクラシック」や「アーバンエンデューロ」、ダートトラックレーサー風の「スクランブラーフルスロットル」などをラインナップ。これはスクランブラーの自在なカスタム性を物語っている。
走りはとにかく気軽さが魅力だ。幅広のアップハンドルと前寄りのステップで開放感抜群。さらに車体が186kg(アイコン)と400cc並みに軽量コンパクトのため、気負わず走り出せる。それいでいてドゥカティらしい元気さや荒々しいエンジンフィーリングを秘めており、走っていて飽きないのだ。ブロックパターンの太いタイヤながらハンドリングは自然で、峠道も軽快。フラットダートでは安心感があり、通勤やツーリングの途中で思いのままに脇道に入る、なんて遊び方もできる。
リリース以降、大ヒットを飛ばし、現在ではドゥカティの主力モデルにまで成長。2016年には400cc版のSixty2、2018年には1100も追加され、スクランブラー独自の世界観は拡大し続けている。
型式、年式ごとの特長
スクランブラー アイコン(2015年式~)

2017モデルとして、60年代ブリティッシュ風の「カフェレーサー」、アップフェンダーと専用ロングサスで固めた「デザートスレッド」も登場した。
全長(mm) | 2,100 |
全幅(mm) | 845 |
全高(mm) | 1,150 |
シート高(mm) | 790 |
軸距(mm) | 1,445 |
車重(kg) | 186(装備) |
エンジン | 空冷4ストL型2気筒 |
排気量(cc) | 803 |
最高出力 | 73ps/8,250rpm |
最大トルク | 6.8kg-m/5,750rpm |
タイヤ | (前)110/80R18 (後)180/55R17 |
※2015年式 スクランブラー アイコン
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■筆者プロフィール

沼尾宏明
1995年から2輪雑誌編集部に勤務し、後にフリーランスとして独立。
モットーは締め切り前納品で、旧車から最新の法改正、用品に至るまでジャンルを問わず幅広いバイク関連の知識を持つ。
1年半に及ぶユーラシア大陸横断という異色の経験もアリ。
1971年生まれ。