今月のフィーチャーバイク

モンキー

半世紀、愛され続ける
カワイイ相棒

ユニークなフォルムで、老若男女を問わず高い人気を集めるモンキー。元々は、ホンダが1961年にオープンした多摩テックにおける園内の乗り物としてデビューした。これが大好評を呼び、1964年、初代モンキー=CZ100が輸出仕様として市販化。そして1967年、ついに国内向けのZ50Mが発売される。エンジンは、スーパーカブ譲りの49cc空冷単気筒SOHCを搭載し、水平シリンダーが特徴。クルマへの積載を考慮した、ハンドルの折り畳み機能も当時から採用されている。

1978年のZ50JZ-1では、アメリカン風のティアドロップ型タンクを備えた。また、同年、大型タンクのゴリラも仲間に加わっている。以降、毎年、様々なボディカラーや、スペシャルモデルを投入しつつ、2008年までデザインをほぼ変えずに販売され続けた。

2009年には環境規制に対応するため、実に30年ぶりのフルモデルチェンジを敢行し、エンジンを新設計。タンクは、デビュー当初をイメージさせる台形タイプとなり、最新モデルながら原点回帰を果たしている。

乗ってみると、ミニマムな車格ながら、意外と窮屈感はなく、走りはキビキビ。オートマではなく、4速ミッションを搭載するため、バイクを操る楽しみがしっかり味わえる。カワイイ姿を眺めるのもいいが、走りも楽しいのだ。さらに、豊富なアフターパーツで自分好みのカスタムも楽しめる。そんな独自の世界観が味わえるモンキー。カブに次ぐロングセラーバイクとして、半世紀にわたって支持され続けているのも当然だろう。

型式、年式ごとの特長

  • キャブ仕様(~2008年)

    クルマに積み込めるシンプル&コンパクトな“レジャーバイク”として登場。小さく、愛すべきイメージから「モンキー」と命名された。1978年のモデルチェンジで流線的なティアドロップタンクと大型シートを採用。前後8インチのブロックパターンタイヤとサスペンションも継承した。
    以降、細かな改良を加えながら、2008年まで販売。1980年代にはアルミフレーム風のモンキーR、1990年代にはオフロードモデルのモンキーバハといった仲間もデビューした。
    1999年に型式をZ50JからAB27に変更。排ガス規制に対応したが、馬力は3.1psと変わらない。

  • FI仕様(2009年~)

    「MY BEST SMALL」をキーワードにフルチェンジ。足まわりなどは従来型を踏襲しつつ、スーパーカブ50をベースとする電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)付きの空冷単気筒を搭載。エキパイには触媒を内蔵した。始動方式はキックのみのままで、馬力は3.4psにアップ。エンジンはやや大型化したものの、燃料ポンプやバッテリーなどの装備をシート下に格納することで、全体のコンパクト感を維持している。
    燃料タンクは、曲面を活かした台形デザインとし、ゆったりした座り心地でボリューム感のあるシートも採用された。

主要諸元

全長(mm) 1,365
全幅(mm) 600
全高(mm) 850
シート高(mm) 660
軸距(mm) 895
車重(kg) 68
エンジン 空冷4スト単気筒
 排気量(cc) 49
 最高出力 3.4ps/8,500rpm
 最大トルク  0.35kg-m/5,000rpm
 タイヤ  F=3.50-8 R=3.50-8

※2009~2017モデル