レースレベルを引き上げたトリプル・エンジン、供給を延長
公開日:2021.09.10 / 最終更新日:2021.09.03

2019年よりFIM世界ロードレース選手権(MotoGP)・Moto2クラスの独占エンジンサプライヤーであるトライアンフモーターサイクルズは2022年から2024年までの3シーズン、同クラスにエンジンを供給する契約をMotoGP のマネージメント団体であるドルナと締結した。
Moto2クラス出場全チームにレース専用チューンを施し供給している765cc・3気筒エンジンは、Street Triple RS用ユニットがベース。吸気効率の向上と高回転化が図られた結果、140PS以上の最高出力を発揮(量産エンジンと比べて17%以上向上)。
Moto2クラスを、最高峰・MotoGPクラスに近づけたいというドルナの意図を受け、最先端のエレクトロニクスパッケージと組み合わされたパワーとトルクの向上は、レース全体のレベルを引き上げる結果に。2019年以降、14人もの異なるライダーが優勝を飾り、34のイベントでラップレコードが更新され、Moto2マシン初となる300km/hオーバーの最高速度も記録している(オーストラリア フィリップ・アイランドでの301.8km/h)。

