かつて全日本ロードレースや世界GPで活躍、現在は鈴鹿8時間耐久も1戦として組まれているFIM世界耐久選手権シリーズ(EWC)に参戦する「TSR/TECHNICAL SPORTS RACING」。EWCには2016年より参戦を開始し、開幕戦のル・マン24時間耐久では初陣ながら3位表彰台を獲得。2016-2017年シーズンよりフル参戦、2017-2018年シーズンはル・マンで優勝するなどし、最終戦となった2018年の鈴鹿8耐ではランキングトップのまま地元レースを迎え5位入賞、フル参戦3年目で念願のシリーズチャンピオンを獲得している。

そんな日本の名門レーシングチームが「F.C.C. TSR Honda France」として2021年シーズンの参戦体制を発表。ジョシュ・フック(オーストラリア)、マイク・ディメリオ(フランス)に加え、新たに高橋裕紀を起用し臨むこととなった。

9月に終了した2019-2020 年シーズンは、新型マシン・CBR1000RR-R Firebladeのデビューレースとなった第3戦のル・マンでチームとして2度目の優勝を果たし、最終戦エストリル12時間では2位表彰台を獲得したTSRであったが、序盤戦の不調が響きシリーズランキングは3位に。2021年シーズンは、国内外のレースで活躍し実績・実力、速さと経験を備えた高橋をチームに迎え、緒戦となるル・マンではさらに進化を果たす予定のCBR1000RR-Rで挑むという。

高橋裕紀コメント
「MotoGPにも参戦し、WSBKも経験しました。ただ、子供の頃から世界チャンピオンになる、という夢は実現が叶わず、今年から仕切り直し、勝負の年でチームも移り、全日本選手権に参戦してきました。その中で今後、日本人が世界チャンピオンになれる方法を自分なりに考え始めた矢先に、まさかの藤井監督からの言葉をいただきました。正直最初は悩みましたが、このチームには世界チャンピオンという夢が現実的に見えるところにあり、自分の人生のなかで、最後に努力次第でチャンピオンになれる可能性がある、チャンピオンチームに声をかけてもらった、というライダーとしても非常にうれしく思っています。他の2人の足を引っ張らないように、チームの世界チャンピオン獲得に貢献できるように、しっかり取り組んでいきたいと思います」

TSR 藤井正和 総監督コメント
「高橋裕紀選手の実績も実力もよく分かっているし、今年7月の新型CBR国内最終実機の確認時に、まだまだ煮詰めていく段階にも関わらず、マシンをよく理解してくれた。その時ピピンと来た、というか縁を感じる、そんな実感を持ちました。我々の野望である、他がやってないこと、やらないことをやっていこうと決めてますから、世界の東西(日本とヨーロッパ)で相互にレベルを高めていくため、チャンピオンを獲るためには、マシン、チーム、そしてライダーの3つの三角形をバランス良く最大限に大きくしなければならない。そのためには彼の実力が必要だったこともあります。毎朝独特の練習をしていることは私も知っています。これからは、このEWC、1000ccバイクで思い切り走ってもらいますよ!」

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