1998年のオフシーズンテスト中の事故によって車いす生活を余儀なくされている元世界GPライダーの青木拓磨がバイクに乗り始めた。そして、鈴鹿サーキットで開催される「2018-2019 FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第42回大会」(鈴鹿8耐。7月25~28日)の前夜祭と決勝レース前セレモニーでデモ走行を披露する。

“Takuma Rides Again”と名付けられた今回のプロジェクトは、共に幼い頃からレースで競い合ってきた兄・青木宣篤、弟・青木治親による「もう一度、拓磨をレーシングバイクに乗せたい」という想いから始まったもの。7月9日には鈴鹿サーキットでホンダCBR1000RRで試走も行った。

青木拓磨のコメント
「久しぶりの鈴鹿サーキットでしたが、コースがところどころ変更されていて、MuSASHiシケインをまっすぐ行ってしまいました。でも、こうやって走ってみると、電子制御が発達した今のバイクの性能に改めて驚きました。ストレートでは250km/hぐらい出ていましたが、10年前のバイクでは無理だったかもしれません。

ヨーロッパでは障がいのある人でもレースを楽しんでいる人が多く、私が2020年にル・マン24時間耐久レースに出場を予定しているチームオーナーも四肢欠損した障がい者です。でも、その方は生きる目標を見出すために自らレースに挑み、ル・マン24時間にも出場しています。障がい者でもチャレンジするエネルギーが生きていく力になると教えてくれました。今回、私がバイクに乗って、私と同じように障害を負って二度とバイクには乗れないと諦めていた人にも『障がい者でもできるんだね』ということを知って欲しかった。障がい者になったからといってチャレンジする精神を止める必要はないということを伝えていければと思います」

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