“市販車世界最速決定戦”ことスーパーバイク世界選手権(WSBK)で、伝統のV(L)ツインから来シーズンよりMotoGPマシン譲りのV4エンジンにスイッチするドゥカティ。そのニューマシン「パニガーレV4 R」のWSBK仕様が11月14日、スペインのモーターランド・アラゴンに登場、テストが行われた。

ライディングを担当したAruba.it Racing の チャズ・デイビスは全61周を走行、ベストラップは1分51秒180 だった(今シーズン、アラゴンで開催された第3戦のファステストラップはレース1でドゥカティのマルコ・メランドリが記録した1分50秒663)。 初日のテストは非常に順調で、予定していたプログラムをすべて完了。パワー・デリバリーと新しいエンジンのレブ・リミットに関して、非常に貴重なデータを得ることができたという。

翌日もテストは行われたが天候は終日豪雨という生憎の悪天候、プログラムを途中で中止する結果に。ライダーとチーム・スタッフは、ほとんどの時間をピットで過ごすことになったが、それでもデイビスはウェット・コンディションで22ラップを走行。2分04秒513のタイムを記録し、今後の開発に繋がる、貴重なデータをもたらす。今回のテストデータを元に開発を進め、アラゴンと次のテストが実施されるへレスでベース・セットアップを煮詰める予定だという。次回以降のテストには来シーズンから同チームより参戦するアルバロ・バウティスタも加わる。

チャズ・デイビス

チャズ・デイビスのコメント
「パニガーレV4 Rで初めてサーキットを走って、本当にエキサイティングな時間を過ごすことができた。まるで、クリスマスに新しいおもちゃを買ってもらって夢中になっている子供のような気分だった。いつもなら、新しいマシンに慣れて、その特性を理解するのに少し時間がかかるのだが、今回はまったく逆だった。このマシンには何の違和感もなくすぐに乗ることができた。最初のラップを走っただけで、すぐにハードにプッシュしたくなった。本当に素晴らしいマシンだ。今日は非常に収穫の多い1日となった。マシンの開発も大きく前進したし、ライディング・ポジションの調整もほとんど終了した。今後、解析して処理するための、たくさんのデータも集めることができた。今日の目標は、バイクの特性に徐々に慣れることと、僕たちのニーズに合わせてマシンを調整することだった。明日は、今日と同じアプローチを繰り返して、ハードにプッシュする前に、基本的な設定やファインチューンを行って、このマシンのフル・ポテンシャルを少しでも理解できるようにしたい」