二輪、四輪、汎用製品などの多種多様な実験、研究、開発、テストなどを行っている本田技術研究所の未来に向けた成果などを世界からマスコミ関係者を招き公開する「Honda Meeting」。その2017年版が6月5~7日の3日間、栃木県の本田技術研究所・四輪R&Dセンターで催された。本田技研工業の八郷隆弘 社長のスピーチでは、先日発表された日本郵便との協業の他、コミューターとしてモバイルバッテリーを用いた電動スクーターを開発、2018年に投入予定であることを明言。今秋の東京モーターショーあたりでその全貌が明らかになる模様だ。

二輪ライディングトレーナー

二輪関連では●教育(00次安全)●未然防止(0次安全)●傷害軽減(2次安全)という3段階の安全技術を展示。「二輪ライディングトレーナー」は基本性能はそのままに、右側通行や23の言語に対応し、56か国での普及を可能にしたグローバル版へと進化。

二輪用エマージェンシーストップシグナル

「二輪用エマージェンシーストップシグナル(ESS)」は、走行中に急ブレーキ(減速度が6m/S² を上回るかABSが作動した場合)を判断するとハザードランプが高速点滅、後続車にいち早く伝え、二輪ユーザーに安心・安全を提供するというもの。発光体はLEDのみならず電球にも対応、プレミアムモデルから原付スクーターまで幅広く装備されることを可能としている。ホンダの四輪現行販売モデルには全車に適用されているシステムの二輪版で、すでに確立している技術だけに実用化はそう遠くなさそう。

二輪車用エアバッグ

ホンダは二輪先進ブレーキ「コーナリングABS」を危険回避(1次安全)の車体制御技術として開発中だが、「二輪車用エアバッグ」はその先の傷害軽減(2次安全)となる。二輪車用エアバッグはすでにゴールドウイングに装備されているが、今回展示されたのはフロントのクラッシャブルゾーンの少ない小型スクーターなどに搭載できるもの。四輪車の側面などに衝突した時、頭部の負傷を低減させるタイプで“サブトン”型と言われるタイプ。更なる熟成とコストなどの課題も残っているようだが、こちらも実用化はそう遠くなさそうな仕上がり。今後、二輪車のエアバッグ標準化が進むことで事故による負傷者の激減が期待される。

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