“ひとりぼっちの女の子と、世界で一番優れたバイクの、小さな日常。”が書籍に
公開日:2017.05.19 / 最終更新日:2017.05.19

角川スニーカー文庫「スーパーカブ」
2017年中に累計生産台数が1億台に到達すると言われている、世界中で愛されるホンダの名車「スーパーカブ」。その1億台の中のひとつの物語として小説投稿サイト「カクヨム」(https://kakuyomu.jp/)に連載、話題を呼んだ作品が”スーパーカブ総生産1億台記念作”書籍として刊行された。著者:トネ・コーケン、イラストレーター:博。
主人公は奨学金で慎ましく暮らす天涯孤独の少女・ 小熊。山梨の高校に通う彼女は、友達も趣味も無い、何も無い日々を送る中、中古のスーパーカブを手に入れる。初めてのバイク通学、ガス欠、寄り道……。それだけのちょっとした変化、冒険気分に満足する子熊が「わたしもバイクで通学してるんだ。見る?」と、近寄りがたい美形で孤高の存在であるクラスメイトの礼子に話しかけられる。
中古のカブが消極的・受動的だった主人公を輝かせ、行動範囲とともに見えてくる風景も広がっていく成長の物語。世界で最も優れたバイクが紡ぐ日常と友情。そして、作者のスーパーカブへの深い愛情があふれてくる一冊に。
判型:文庫判、レーベル:角川スニーカー文庫。 本体600円+税。
小説「スーパーカブ」 http://sneakerbunko.jp/series/SuperCub/index.php