20年以上の長きに渡りスズキからロードレースに参戦・活躍中である加賀山就臣(かがやま ゆきお)がプロデュース・監修する「スズキ・アジアン・チャレンジ」(SAC)が3年目を迎える。SACは、将来MotoGPで活躍できるアジア太平洋地域のライダー育成を主眼においたスズキのライダー育成プログラムとして、FIMアジアロードレース選手権(ARRC) の新カテゴリーとして2015年にスタート。150ccのロードモデルを使用し、イコールコンディションで各選手が競い合うワンメイクレースである。

ライダーは日本、インドネシア、フィリピン、マレーシア、タイ、インド、スリランカ、ネパール、オーストラリアのアジア9カ国から各国での予選会や選考を経て、計16名(5名が継続、1名が復帰参戦)が参加。3月15日・16日の2日間、開幕戦でも使用されるマレーシアのジョホール・サーキットにて最終審査が実施された。

マシンは2015年にFU150、2016年シーズン途中よりF.I.を採用した SATRIA(サトリア)F150が使用されてきたが、今シーズンより市販モデル「GSX-R150」をベースとする車両が投入されることになった。

GSX-R150 はバックボーン式のフレームを採用し、エンジンはサトリアF150と基本的に共通の147.3cm3水冷4バルブ単気筒DOHCユニットを搭載。SACではレース仕様としてリファインされ、ギヤレシオや車両重量が異なることから、最高速度はサトリアF150を大きく上回ることになるという。
実際、最終審査でのテスト走行では昨年のポールポジションのタイムを上回るタイムを記録するなど、今回集まった選手の実力とともにマシンの速さが実証されたという。

尚、SACの開幕戦は4月1日・2日。日本では第3戦となる鈴鹿サーキットにて6月2日~4日に開催される。

加賀山就臣ゼネラルマネージャーのコメント
「SACも無事に3年目のシーズンを迎えられます。今回は車両がGSX-R150に変更となりました。前年度までのモデルと比べてよりスポーティなスタイルで、走りがサーキット向きなりました。今回は自分自身もこのテストに参加し、車両の初期セッティングおよびパーツ選定を行ないました。一緒に走ることでSACメンバーの技術レベルも手に取るようにわかり、これからのコーチングに必要な情報を得ることもできました。1シーズンを掛けて、彼らには、走りだけでなく、サーキット内で立ち居振る舞いも含め、国際派ライダーにふさわしい人物と成れるよう手助けをしていければと思います。これで合同テストは終了しました。GSX-R150のポテンシャルもしっかり発揮してくれる若者たちがそろい、今から開幕戦が楽しみです」

GSX-R150 の市販モデルはインドネシアにあるスズキの子会社、スズキ・インドモービル・モーター社で生産。同地ではすでに販売を開始、他アセアン地域では順次販売予定となっている。市販モデルのスペックは全長2,020 mm×全幅700 mm×全高1,075mm、ホイールベース:1300mm、車両重量:131kg、最高出力:14.1kW、最大トルク:14.0N・m。先日、同じく150ccエンジンを搭載したネイキッド・ロードスポーツ「GIXXER」(ジクサー)が日本市場に投入されているが、日本にもGSX-R150のワンメイクレース同様、市販車の導入に期待したい。

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