11月8日、スペインで開催されたMotoGP第18戦(最終戦)バレンシアGPにおいて、ヤマハYZR-M1駆るホルヘ・ロレンソ(Movistar Yamaha MotoGP )が優勝。チームメイトであるバレンティーノ・ロッシとのタイトル争いを逆転で制し、自身にとって世界選手権で5度目、MotoGPクラスでは3度目となるチャンピオン(ライダーズタイトル)獲得となった。また、今年創立60周年を迎えたヤマハ発動機にとって、最高峰クラスでのライダータイトルは、1975年のジャコモ・アゴスチーニ以来17度目。

参考までに、ヤマハのライダーが世界選手権の最高峰クラスでタイトルを獲得してきたのはこれまで6人。MotoGPではロッシが4回(2004、2005、2008、2009)、ロレンソが3回(2010、2012、2015)、GP500ではウエイン・レイニーが3回(1990、1991、1992)、エディ・ローソンが3回(1984、1986、1988)、ケニー・ロバーツが3回(1978、1979、1980)、ジャコモ・アゴスチー二が1回(1975)だ。

第14戦アラゴンGPでMovistar Yamaha MotoGPが「チームタイトル」を、各コンストラクターで最上位に入ったライダーのポイントのみを加算して決定される「コンストラクターズタイトル」は、第16戦オーストラリアGPですでに獲得しているため、ヤマハは2002年にチームタイトルが加えられて以来、2008年から2010年までの3年連続3冠を含め、通算5度目となるMotoGP3冠達成となった。

尚、ヤマハが初めてコンストラクターズタイトルを獲得したのは1964年のGP250クラス。その後、MotoGPクラス4回、GP500クラス9回、GP250 クラス14回、GP125クラス4回、GP350クラス5回のタイトルを積み重ね、今回のタイトル獲得によって通算37回目に。また、全クラスのコンストラクターズタイトルの獲得数において、MVアグスタと並ぶ2位となった。

MotoGPクラス2015年チャンピオンとなったホルヘ・ロレンソ(Jorge Lorenzo)

ホルヘ・ロレンソのコメント
「今回のレースは、とても大きなプレッシャーだった。なぜなら、後ろに2人のライダーがいることがわかったし、彼らに抜かれた場合、僕はタイトルを失うこともわかっていたからだ。しかも、終盤はマシンの挙動が激しくなっていたため、ペースが落ちていた。でも、最終コーナーを立ち上がりチェッカーフラッグが見えた時は、本当に信じられないような気持ちだったし、最後の最後にチャンピオンを手にすることができたことも夢のようだ。そこからは涙、涙ですばらしい1日に感激したよ。これで最高峰クラス3度目のタイトル。ウェイン・レイニー、ケニー・ロバーツ、そしてアイルトン・セナに並んだわけだから、本当にすごいことだ! 今日を、今週を、心からエンジョイしなければならない。こんな感動はなかなか味わえるものではないからね。今まで、バレンティーノ、マルク、ケーシー、ダニとともに走ってきた。僕にとってこの4人が21世紀で最高のライダーだ。最初に獲得したタイトルは特別だったけど、4人のレジェンドとチャンピオンシップを戦ったことがとても重要だった。今シーズンは初めからずっと追いかける形だったので、最終戦で逆転チャンピオンをつかんだ瞬間は、本当に特別で、これ以上の感動的なエンディングはないと思う。今は、2016年のことは考えたくない。もう少し経って、テストの間、あるいはテストの後で考えるようになるだろう。今はただ、チームのみんなと一緒に、いつまでもこの喜びを味わっていたい」

ヤマハ発動機 柳弘之 代表取締社長のコメント
「ワールドチャンピンに輝いたホルヘ・ロレンソ選手に敬意を表し、ヤマハ発動機グループを代表して心からお祝い申し上げます。また、シーズンを通じて、ロレンソ選手とヤマハチームを支えてくださったファン、スポンサー、関係者の皆様に、あらためて御礼申し上げます。今シーズンのチャンピオン獲得は、ロレンソ選手にとって通算3回目のMotoGP タイトルであり、当社にとっては世界選手権最高峰クラスで通算17回目のライダータイトルにあたります。創立60周年の記念イヤーに、MotoGP を頂点とする世界各地の主要レースで多数のタイトルを獲得できましたこと、そして、世界中の皆様とこうして”感動”を共有できましたことを大変嬉しく思っております。シーズン終盤、ライダー、マシン、そしてチームマネージメントの総合力を発揮しながら、ロレンソ選手とロッシ選手による白熱したタイトル争いは、まさにレースの醍醐味そのものであり、また当社のブランドスローガン”Revs your Heart”を体現するものでした。2016年シーズンのさらなる飛躍を期待しています」